ハローワークのネットワーク対応
2004年度のハローワークのコンピュータシステムの一新により、求人票の情報も大幅に改善されました。
旧システムの求人票では、雇用形態の欄が『常用』、『パート』、『臨時』の三種類しかなく、『常用』と記載する求人であっても、正社員とは限らず、契約社員の場合も多々見受けられたため、多様化する雇用形態や雇用情勢に十分に対応できませんでした。
事実、旧システムにおいては、雇用予定期間が4ヶ月以内はフルタイムの勤務、パートタイムの勤務に関わらず全て『臨時』と表記し、4ヶ月を超えるものでもフルタイム勤務の場合『常用』、パートタイム勤務の場合『パート』と表記していたため、雇用形態の識別が難しいという問題がありました。
新システムによりその問題も解決された他、ハローワークのネットワーク端末の画面で新たに求人票が表示されるようになり、わざわざ旧システムのように、詳細を知るためにプリントアウトする必要が無くなり、環境にも優しくなっている。
あまり一般的に周知がされていない事であるが、日本全国どこのハローワークにおいても、オンラインで他のハローワークで受理した求人・求職情報を閲覧する事が可能で、これを「総合的雇用情報システム」といっています。
例えば、沖縄のハローワークで東京や北海道のハローワークで受理した求人・求職情報をオンラインで検索・閲覧するといった事も可能です。
現在、求人情報に関しては次のようなシステムが稼動しています。
ハローワークインターネットサービス
ハローワークが受理した求人情報のうち、求人事業所が公開を承諾したものについては、インターネットで求人情報を検索する事も可能です。
ハローワークインターネットサービス http://www.hellowork.go.jp/
高卒就職情報WEB提供サービス
高等学校新卒者を対象とした求人情報についても全国ネットワークが組まれており、日本全国の高校の進路指導部において日本全国の高校新卒者を対象とした求人情報を閲覧する事が可能です。
高卒就職情報WEB提供サービス https://job.koukou.gakusei.go.jp/
雇用保険トータルシステム
雇用保険についても全国ネットワークが組まれており、日本全国どこのハローワークにおいても雇用保険加入記録・受給記録をオンラインで参照する事が可能です。
これを「雇用保険トータルシステム」といい、NTTデータがシステムの管理運営を請け負っています。
システムの一体利用
先述の「総合的雇用情報システム」と「雇用保険トータルシステム」はお互いに内部でリンクされており、職業紹介業務と雇用保険業務は一体のものとしての運用がなされています。